害虫辞典 日本昆虫学会会名誉会長 安富和男氏監修

アブ

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吸血性アブの仲間

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人のほかにウシやウマの血までも吸いまくる吸血鬼たち
 吸血性のアブ類は双翅目<そうしもく>(ハエ目)Dipteraのアブ科Tabanidaeに属し、主な種類にアブ属 Tabanus アカウシアブのアカウシアブ、シロ クアブ、メクラアブ属 Chrysops、ツナギアブ属 Hirosia のイヨシロオビアブ、キンイロアブ、ゴマフアブ属 Haematopota 属のゴマフアブがあります。
 吸血するのはメスのみで、血液は産卵のための栄養源になります。吸血のとき以外は花の蜜や樹液などがエネルギー源です。吸血時には激痛を伴い、人のほかウシやウマなどを好む種類も多く、家畜の伝染病を媒介することもあります。
 成虫の頭部は半球状を呈し、大きな複眼の間から短い触角が生えています。口器は大顎と小顎が剣状になり、これで皮膚を傷つけ、唇弁<しんべん>で血液を吸うしくみです。幼虫は細長い紡錐形で鋭い大顎をもち、蛹は末端部の細くなった円筒形を呈しています。
 幼虫の生息場所(発生源)は主に沼、水田や小川ぞいの湿地ですが、草地や林地の土壌中で育つ種類もあります。卵は発生源近くの植物、例えばカヤツリグサ、メヒシバなどの葉に200~1,000個の卵塊として産まれます。卵塊の形態は種類によって特徴的であり、ヤマトアブでは2~3層の円柱形、アカウシアブでは円錐形に積み重ねた恰好になっています。土壌中にすむ幼虫は肉食性で、ミミズやカタツムリなどを食べて生育します。中には河口や海岸の干潟でゴカイや巻貝を餌にする種類もあります。
 幼虫の生育期間は非常に長くて1年から3年にも及びますが、蛹の期間は短く1~2週間です。成虫の出現時期は夏季に集中する傾向が見られます。

アブの中にはみんなの役に立っている仲間もいるんです
 日本にすむ吸血性のアブは約100種ですが、アブ科に属していてもマルガタアブのように成虫が全く吸血しない種類もあります。メクラアブ
 ミズアブ科のアメリカミズアブの幼虫は肉食性ではなく、腐敗した植物や動物の糞などを食べて育ち、成虫には吸血性がありません。日本には第2次大戦後、アメリカ軍の荷物とともに侵入したのでアメリカミズアブと命名されました。実害のない不快害虫です。
 ツリアブ科に属するビロードツリアブの成虫も吸血することなく、もっぱら花を訪れ蜜を吸っています。
 ハナアブ類やヒラタアブ類は「アブ」という和名ついていますが、アブの仲間ではなくハエの仲間です。ハナアブ類の幼虫は腹端に長い尾をもつのでオナガウジと呼ばれ、動植物性の汚物を食べて生育します。姿から不快害虫とされていますが、成虫は花を訪れて花粉の媒介をする有益な虫です。また、ヒラタアブの幼虫はアブラムシを捕食する益虫であり、成虫は花を訪れます。ハナアブやヒラタアブの仲間は橙色と黒の縞模様を呈しています。毒針はもっていませんが、ミツバチに似せた擬態で巧みに敵からの攻撃を避けています。

吸血性アブの仲間

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