キーワード検索

害虫大辞典 日本昆虫学会名誉会長 安富和男氏 監修

害虫辞典

イエシロアリCoptotermes formosanus (Shiraki)

イエシロアリはミゾガシラシロアリ科に属し、イエシロアリの兵蟻房総半島南部や神奈川県以西の 本州 暖地、四国、九州、南西諸島、伊豆諸島、小笠原諸島に分布しています。
体長は有翅虫7.4-9.7mm、兵アリ3.8-6.5mm、働きアリ3.3-5.2mmです。有翅虫は黄褐色を呈し、翅は淡黄色半透明、前翅長 10.5-12mmです。働きアリは淡黄色、兵アリの頭部は淡褐色で卵形、体長の約1/3の長さで、頭部から白い防御物質を放出します。
イエシロアリは古い木材より新材を好む傾向があり、建材の乾いた部分も含めて家屋全体を加害します。地中に大きな巣を作り、長い蟻道<ぎどう>を設け、1巣内の頭数は50万~100万に及びます。
有翅虫の群飛は6月~7月の夕方から夜間(19-22時頃)におこなわれます。
イエシロアリの有翅虫には走光性があり、夜間灯火に集まります。イエシロアリの職蟻