害虫大辞典 日本昆虫学会名誉会長 安富和男氏 監修
害虫トリビア
「ハエの脚の舌」
やれ打つな蠅が手をする足をする ハエは口器のほかに脚の先端にも味覚器(舌)をもっています。節(ふせつ)先端の褥盤(じょくばん)には0.03~0.3ミリの毛状感覚子(もうじょうかんかくし)がたくさん生えていて味を感じ、さらに匂いまで感知します。 |
小林一茶が詠んだ名句「やれ打つな蠅が手をする足をする」という行動は脚の先をいつも清潔に保つためなんです。でも敏感な脚の先は、殺虫剤が侵入しやすい弱点にもなっているんですけどね... |
イエバエの節先端部 1. 爪 2. 爪間盤鮒跨 3. 褥盤 4. 毛状感覚子 5. 節第5節 |
害虫トリビアメニュー
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- ・「ハエの脚の舌」
- ・「蚊の羽ばたきと羽音」
- ・「ヤスデの防御物質生成のしくみ」
- ・「チャドクガの毒針毛」
- ・「シラミの起源」
- ・「シラミダニ」
- ・「カメムシの皮膚にある防護壁」
- ・「触角によるシバンムシの同定」
- ・「カツオブシムシ幼虫の護身」
- ・「ミツバチの口器」
- ・「世界最小の昆虫」
- ・「アリの体形」
- ・「シロアリと微生物の共生」
- ・「アリの道しるべフェロモン」
- ・「ユスリカの聴覚器」
- ・「カゲロウの前脚」
- ・「クシヒゲシバンムシの触角」
- ・「アブの触角」
- ・「スカシチャタテの発音器官」
- ・「クモの雌雄の見分け方」
- ・「ヌカカの幼虫」
- ・「ムカデとヤスデの違い」
- ・「クマネズミとドブネズミの見分け方」