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害虫大辞典 日本昆虫学会名誉会長 安富和男氏 監修

害虫トリビア

「シラミの起源」



太古からいたコナチャタテが分化してシラミに

シラミは原始的なコナチャタテ(チャタテムシ)から分化した昆虫です。コナチャタテの胸部背面には退化した翅の痕跡が見られます(図)。

シラミは「有翅昆虫」の仲間です。太古の時代に鳥の巣で鳥の分泌物や羽毛を食べていたコナチャタテからハジラミが分化し、さらに哺乳類に移行してシラミになったと考えられています。
コナチャタテは英語でBook-louse(本のシラミ)と呼ばれるほど両者は近縁です。