害虫大辞典 日本昆虫学会名誉会長 安富和男氏 監修
害虫トリビア
「シラミダニ」
大きく膨らんだメスの腹部から200匹以上もの成虫が シラミダニはオス0.16mm、メスは0.22mmの微小なダニですが、メスは卵を持つと腹部が球形に大きく膨らみます。メスは体内で次世代を成虫にまで発育させ、卵胎生<らんたいせい>で200匹以上もの成虫を生みます。 |
オスの数は少なく、メスの生殖口付近にいて交尾がおこなわれます。(図) このダニは食品害虫の幼虫から吸血して暮らし、人から吸血しませんが皮膚を刺すので痒みを伴う皮膚炎を起こします。 |
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- ・「蚊の羽ばたきと羽音」
- ・「ヤスデの防御物質生成のしくみ」
- ・「チャドクガの毒針毛」
- ・「シラミの起源」
- ・「シラミダニ」
- ・「カメムシの皮膚にある防護壁」
- ・「触角によるシバンムシの同定」
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- ・「クマネズミとドブネズミの見分け方」