害虫大辞典 日本昆虫学会名誉会長 安富和男氏 監修
害虫トリビア
「カメムシの皮膚にある防護壁」
カメムシの放つ悪臭成分は揮発性の強い油状物質(アルデヒド類)から構成され、アリなどの外敵に対する防御物質の役目を果たしています。カメムシにはこの油が自分の皮膚にしみこまないためのしくみがあります。 |
防御物質の放出口周辺をキノコ状の突起でかためています(図)。これは、直径9ミクロン、高さ6ミクロンという微細な突起をしきつめた防護壁です。 |
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