害虫大辞典 日本昆虫学会名誉会長 安富和男氏 監修
害虫トリビア
「ユスリカの聴覚器」
ユスリカや蚊の聴覚器(耳)は触角の付け根「梗節<こうせつ>」というふくらんだ部分(写真の球状部)の中にあり、発見者の名にちなんでジョンストン器官と呼ばれています。 |
オスの触角に密生しているふさふさした毛は音をとらえやすく、メスの羽音<はおと>をジョンストン器官の弦音感覚子<げんおんかんかくし>に伝えます。オスはメスの存在を知って近づき交尾が成立します。 |
害虫トリビアメニュー
- ・ゴキブリの脂肪体
- ・「ハエの脚の舌」
- ・「蚊の羽ばたきと羽音」
- ・「ヤスデの防御物質生成のしくみ」
- ・「チャドクガの毒針毛」
- ・「シラミの起源」
- ・「シラミダニ」
- ・「カメムシの皮膚にある防護壁」
- ・「触角によるシバンムシの同定」
- ・「カツオブシムシ幼虫の護身」
- ・「ミツバチの口器」
- ・「世界最小の昆虫」
- ・「アリの体形」
- ・「シロアリと微生物の共生」
- ・「アリの道しるべフェロモン」
- ・「ユスリカの聴覚器」
- ・「カゲロウの前脚」
- ・「クシヒゲシバンムシの触角」
- ・「アブの触角」
- ・「スカシチャタテの発音器官」
- ・「クモの雌雄の見分け方」
- ・「ヌカカの幼虫」
- ・「ムカデとヤスデの違い」
- ・「クマネズミとドブネズミの見分け方」