害虫大辞典 日本昆虫学会名誉会長 安富和男氏 監修
害虫トリビア
「クシヒゲシバンムシの触角」
シバンムシ類の成虫は小さな体のわりに触角の発達した甲虫です。クシヒゲシバンムシの触角をルーペや双眼顕微鏡で見ると雄雌とも11節から構成されていることや、鋸歯状のメスに比べてオスは櫛歯状のふさふさした触角をもっていることがわかります。
触角には嗅覚<きゅうかく>を司る感覚子<かんかくし>があり、メスの性フェロモンを鋭敏に感知する役目を果たしています。
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- ・「シラミの起源」
- ・「シラミダニ」
- ・「カメムシの皮膚にある防護壁」
- ・「触角によるシバンムシの同定」
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- ・「ユスリカの聴覚器」
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