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害虫大辞典 日本昆虫学会名誉会長 安富和男氏 監修

害虫辞典

オオキンカメムシEucorysses grandis THUNBERG

 カメムシ科に属し、大型で体長20-25mm、橙赤色の地に黒い斑紋を装うオオキンカメムシ美麗種で、黒い紋は変異が多く、人面に見える個体もあります。(写真参照)
本州、四国、九州、沖縄に分布し、関西より西に多く、関東では南房総に見られます。ミカン類やアブラギリの害虫として知られ、ツバキ、ネズミモチ、ホルトノキなどからも吸汁します。
温暖地の海岸では、成虫が葉裏に群生して冬を過ごします。(写真参照)12月下旬から成虫が集まり始め、翌年の4月中・下旬に移動分散して行きます。