害獣辞典 日本昆虫学会会名誉会長 安富和男氏監修

ネズミ

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哺乳類の中で最も繁殖力の強い動物・ネズミ
ネズミは脊椎動物門・哺乳綱<こう>・齧歯目<げっしもく>・ネズミ亜目<あもく>に属し、ハツカネズミネズミ亜目には2つの科があります。日本産のネズミ科MuridaeにはクマネズミRattus属3種、ハツカネズミMus属3種、アカネズミApodemus属6種、カヤネズミMicromys属1種、アマミトゲネズミTokudaia属2種の計15種、キヌゲネズミ科CricetidaeにはハタネズミMicrotus属1種、ヤチネズミClethrionomus属5種、ニイガタヤチネズミAschizomys属3種、カゲネズミEothenomys属2種、マスクラットOndatra属1種の12種があります。
ネズミ科のクマネズミ、ドブネズミ、ハツカネズミの3種は家ネズミ、あるいは家住性のネズミと呼ばれて主に屋内にすみ、その他はもっぱら野外に生息しているので野ネズミ(野鼠<やそ>)と呼ばれています。
英名では家ネズミのクマネズミとドブネズミをRat、ハツカネズミをMouseといい、これは属名に由来したものです。キヌゲネズミ科に属するネズミは地中生活に適しており、耳が小さく尾も短く野外性です。
ネズミは哺乳類の中で最も繁殖力の強い動物です。寿命は1-3年に過ぎませんが、短い寿命を旺盛な繁殖力でカバーしていることになります。多くの種類では 生後30-40日で性的に成熟して生殖を始め、妊娠期間は約20日、1回の産仔数は6-9匹、年間の分娩回数は6-10回に及びます。

つばから尿から血液から、さまざまな伝染病を媒介します
ネズミは主に夜間行動性であり、通り道は一定しているのが普通です。ネズミの食性はアカネズミ雑食性ですが、種類によって嗜好性に差が見られます。ドブネズミは動物質の餌を多く摂取し、クマネズミは植物質、ハツカネズミは種子類を好む傾向があるようです。
1日の喫食量は最も多いドブネズミの場合15-30gであり、ハツカネズミでは約5gですが、1日の摂食回数が多く1回に100-200mgの量を数十回にわたって摂取します。
ネズミは人間の可聴域はもちろん、超音波まで聴きとる能力をもち、また一定周波数の音波を発して仲間への連絡に利用しています。この周波数は親子間、雌雄間の交信や闘争などの目的に応じて使い分けをしているようです。
ネズミは人のくらしに次のような害を与えます。(1)食料の加害、(2)家具・建材や電線の食害、(3)衣類や寝具の食害、(4)イエダニやネズミ、ノミの伝播、(5)種々な伝染病の感染源。

ネズミに由来する伝染病は次のものです。
(1) 鼠咬<そこう>症:ネズミに咬まれた時、唾液中の病原スピロヘータが人に感染します。
(2) ワイル病:ネズミの尿中にいるレプトピラという病原体が水を介して口から人体へ侵入します。
(3) 消化器系伝染病:ネズミの糞中のサルモネラ菌などが食品に付いて人に入ります。
(4) ペスト:ネズミの血液にいるペスト菌がケオプスネズミノミを経て人に感染します。

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