やれ打つな蠅が手をする足をする
ハエは口器のほかに脚の先端にも味覚器(舌)をもっています。節(ふせつ)先端の褥盤(じょくばん)には0.03~0.3ミリの毛状感覚子(もうじょうかんかくし)がたくさん生えていて味を感じ、さらに匂いまで感知します。
小林一茶が詠んだ名句「やれ打つな蠅が手をする足をする」という行動は脚の先をいつも清潔に保つためなんです。でも敏感な脚の先は、殺虫剤が侵入しやすい弱点にもなっているんですけどね...
イエバエの節先端部
1. 爪 2. 爪間盤鮒跨
3. 褥盤 4. 毛状感覚子5. 節第5節