害虫辞典 日本昆虫学会会名誉会長 安富和男氏監修

クロナガアリ

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クロナガアリは最多の種類数を含むフタフシアリ亜科Myrmicinaeに属し、本州、四国、クロナガアリ九州に分布するアリです。
働きアリは体長約5mm、体は黒色で頭部に多くの縦じわがあります。

草原や畑のへりなどに巣を作り、変わったくらしを営みます。巣口は5月に結婚飛行をする時だけ開き、あとは秋になるまで閉じたままです。巣は土中にあり、地面から深さ3-4mに及ぶトンネルが作られ、所々に平らな小部屋がついています。

クロナガアリの活動期は秋で、天気の良い日に巣から出てイネ科植物のこぼれた種子を口にくわえて巣に帰ります。種子は巣の小部屋に運びこまれて貯蔵され、自分たちや幼虫の食べ物にして生活しています。
クロナガアリと同じ亜科に属するイエヒメアリMonomorium pharaonisは体長2mm、黄褐色で家の中に営巣して食品を加害します。

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