害虫辞典 日本昆虫学会会名誉会長 安富和男氏監修

ゴキブリ

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日本のゴキブリ総数は約236億匹
ゴキブリは3億年前の古生代石灰紀に現れた起源の古い昆虫で、シロアリと親戚関係にありま す。世界には約4000種、日本には52種7亜種のゴキブリが生息し、約90%は野外性です。
日本のゴキブリ総数は約236億匹と推定されています。
日本の屋内にすむゴキブリはヤマトゴキブリを除いて熱帯原産で、江戸時代以降に渡来しました。

 

ゴキブリ繁栄の理由は雑食性、旺盛な繁殖力、弾力性に富む体、強い脚力、鋭い感覚、飢餓に耐える生理機構などにあります。ゴキブリは雑食性で食性の幅が広 い昆虫ですが、好きな食べ物とあまり好まないものがあります。好きな成分としては、脂肪酸とアルコール類、両者の結合したエステル酸、炭水化物では澱粉や 麦芽糖が知られています。
嗅覚器官(鼻)は主に触覚、ついで小顎や下唇に生えている微細な感覚子(かんかくし)です。好きな匂いに誘引されたゴキブリは小顎ひげや下唇ひげの感覚子 で食べ物にふれ、味に反応して摂食行動を起こしています。

驚異の繁殖力を誇るゴキブリ
ゴキブリの旺盛な繁殖力についてチャバネゴキブリの例を示すとつぎのような「ゴキブリ 算」が成立します。メス成虫が250日間の生存期間中に5回卵鞘をつくって産卵し、1卵鞘に40卵があり、性比を1対1、1年に2世代をくり返した場合、 年頭の雌雄1対が年末には約2万匹にふえる計算になります。クロゴキブリなどは生育日数が長く世代のくり返しが遅いので、チャバネゴキブリの数字ほどには なりません。

 

ゴキブリの生殖やくらしにはフェロモンが重要な役割を演じています。ワモンゴキブリやヤマトゴキブリのメスが腹端から放出する性フェロモンは揮発性のセス キテルペン類、チャバネゴキブリのメスが体表に持っている性フェロモンは不揮発性のケトン類です。また、チャバネゴキブリの集合フェロモンは直腸の細胞で つくられ糞に混ざって排出されます。主成分はトリメチルアミン、ジメチルアミンなどの揮発性物質です。ゴキブリが糞のついた潜み場所に群をつくるのは集合 フェロモンが働くためで、集合は成長を早くします。

強い脚力を生かして敵からすばやく逃げまわる
ゴキブリの産卵形式には卵生、卵胎生、胎生の3通りがあります。ヤマトゴキブリ、クロゴキブリ、チャバネゴキブリなどは卵生です。サツマゴキブリなどは卵 胎生であり、卵はメス体内の卵鞘中で母体から水分を受けて育ち、卵鞘は一度体外に現れたのち再び体内に引きこまれ、ふ化した幼虫が生まれてきます。外国産 の胎生ゴキブリではメス体内の哺育嚢で卵が水分と栄養分の両方を貰って発育し、1齢幼虫になります。

ゴキブリの脚力が強い秘密は脚の基部にそなえた鼓動器という補助ポンプにあります。これは第2の心臓ともいわれ、血液を多量に送りこむので養分が次々に補強されます。敵からすばやく逃げるのに適したしくみです。

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