木材、竹材を加害する甲虫類の仲間
ナラヒラタキクイムシはヒラタキクイムシ科に属し、英名をOak lyctidといいます。ヒラタキクイムシよりも北方に適応した種類であり、日本では本州と北海道に分布しています。
成虫は体長2-5.5mm、扁平で赤褐色または黒褐色、ヒラタキクイムシに似ていますが光沢がなく、点刻列は深く密なことで区別できます。また、前胸背の両側がヒラタキクイムシでは前方に向かってひろがっているのに対して、本種ではほぼ平行であることも区別点の1つです。幼虫もヒラタキクイムシによく似ており、勾玉状で胸部が太く若齢のときは白色、成長するにつれて黄白色に変わります。
1年に1世代の発生で、成虫出現のピークは初夏から夏にかけてみられます。産卵習性や幼虫の食性、被害状況や越冬態などもヒラタキクイムシと共通しています。
木材、竹材を加害する甲虫類の仲間