毒液を出す虫の仲間
マメハンミョウはツチハンミョウ科の甲虫で、体液に含まれる毒成分もツチハンミョウと同じカンタリジンです。
成虫は体長1.2-1.8センチ、体と前翅は黒色、頭部は橙赤色。前翅と前胸背板に白い縦の条線をもつものもいます。
成虫は草食性で、食性の幅が広く、野草ではシロツメグサ、ヨメナ、農作物ではダイズなどのマメ科植物、ジャガイモ、ナス、ニンジンの葉を食べ、とくにダイズの大害虫です。
集団株を加害しながら移動していく習性が見られます。
幼虫はイナゴ類やバッタ類の卵を食べて育つ肉食性で、成虫になると食性が変わります。
マメハンミョウは近年数が減りました。その理由はBHCなどの農薬で水田のイナゴが激減したためのようです。最近になって農薬の種類が変わってイナゴが復活し、それにつれてマメハンミョウも増えてきました。
毒液を出す虫の仲間