カの仲間
ヤブカの仲間には、Aedes属のヒトズジシマカ、トウゴウヤブカ、キンイロヤブカ、Armigeres属のオオクロヤブカなどがありますが、ヒトスジシマカは最も代表的な種類です。
ヒトスジシマカの成虫は黒色で、体や脚に白い斑紋を持っています。幼虫はイエカ類に比べて胸のふくらみが少なく、呼吸管は短くて、くねくねした泳ぎをするボウフラです。
ヒトスジシマカの幼虫は石の手洗鉢、缶詰の空缶、墓地の花立やあか水入れ、つまった樋、竹の切り株などの小さな水域で育ちます。
メスの成虫は水際の苔などに産卵します。イエカ類のような卵塊でなく、ばらばらの卵粒です。卵は乾燥に強く、卵で冬を越します。日本における分布の北限は宮城県や山形県であり、東北北部や北海道にはすんでいません。
トウゴウヤブカの幼虫はヒトスジシマカの育つ水域のほか、海岸の潮溜まりでも育つ塩分に強いボウウラです。
カの仲間