チャタテムシの仲間
ソウメンチャタテはコナチャタテ科に属するチャタテムシで、学名にL.kidderi
(Hagen) を用いた本もあります。さらにL.simulansをコナチャタテの種名にした本があり、分類的に混乱しています。ここでは2001年に発行された「文化財害虫事典」に従いました。
ソウメンチャタテという和名は乾燥ソウメンに発生が多いことにちなんだものです。英名はGrocelis booklouse といいます。
成虫は体長1ミリで淡褐色、翅をもっていません。
ソウメンチャタテは日本全土のほかヨーロッパにも分布し、ヨーロッパでは野外で鳥の巣や樹皮にも生息しているそうですが、日本ではもっぱら屋内にすみ、乾燥食品、昆虫標本、皮革製品、書籍などを加害します。また、好んでカビを食べるので大発生を防ぐには室内の乾燥につとめることが大切です。防カビ剤の使用やカビの清掃除去を心がけましょう。
チャタテムシの仲間