害虫辞典 日本昆虫学会会名誉会長 安富和男氏監修

アリ

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アリの仲間

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女王を中心にした社会生活、なかには数100万匹もいる巣も

アリはハチと同じ膜翅目<まくしもく>Hymenopteraの細腰亜目<ほそこしあもく>Apocritaに属し、クロヤマアリアリ科Formicidaeとしてまとめられています。アリ類は約1億年前の中生代白亜紀<はくあき>にカリバチ(狩人蜂)<カリウドバチ>から分化した昆虫で、世界に約9,600種、日本に約260種分布しています。生息場所は海岸から高山に及び、日本では3,200mの高山にクロヤマアリ、ヒマラヤでは5,000mの標高にアシナガアリが暮らしています。

日本で最も大きなアリはムネアカオオアリの女王で体長18mm、最も小さいのはコツノアリの働きアリで体長1mmに過ぎません。胸と腹の間に「腹柄節」<ふくへいせつ>をもつのがハチと違う点です。働きアリは翅をもっていませんが、生殖をおこなう新女王とオスは有翅です。
多くのアリは土の中に巣を作りますが、トゲアリのように木の幹やヒラズオオアリのように
枯れ枝の中に営巣する種類もあります。

アリの仲間は女王を中心にした社会生活をおこない、1つの巣に数10匹から数100万匹ものアリがくらしています。メスは生殖にたずさわる女王と労働をおこなう働きアリの2階級に分かれ、オスは繁殖期にのみ出現します。有翅の女王は交尾後に翅を落として営巣し、働きアリが育ってからは産卵に専念するようになります。働きアリは卵巣の退化したメスであり、巣作り、採餌、子育て、防衛などの仕事に従事します。シロアリの社会は雌雄両性で成り立っているのに対してアリ社会はメスだけで巣を維持し、オスは交尾のために巣を飛び出したあと帰巣することはありません。交尾は5月頃の午後に空中でおこなわれ、これを「結婚飛行」と呼びます。

道しるべフェロモンなどの情報化学物質で進化したアリの仲間
アリの幼虫には移動能力がないため、もっぱら働きアリに養育されます。蛹化のとき、クロナガアリ繭を作る種類と作らない種類とがあります。

アリはフェロモンという情報化学物質を巧みに使ってくらす昆虫です。アリが現在のように繁栄しているのは進化の過程でフェロモンによる情報伝達法を獲得できたためでしょう。アリの行列は「道しるべフェロモン」によって作られます。餌を発見したアリは腹端から道しるべフェロモンを分泌して地面につけながら巣に帰り、仲間のアリはこの道しるべをたどって餌に群がります。また敵の攻撃を受けると「警報フェロモン」を空中に放ち仲間に危険を知らせます。さらに、アリは「同巣認識フェロモン」によって同じ巣の仲間を認識します。違う種類では体表の炭化水素の組成が異なり、同じ種類でも別の巣であれば組成の比率を異にするというしくみです。

が、アリと植物の間には共生<きょうせい>関係が進化してきました。アリに種子の散布を頼る植物は種子にエライオソームと呼ばれる誘引器官を備えています。アリはその匂いに引かれて種子を巣に運びエライオソームだけを食べて捨てます。種子は発芽して分散を果たすわけです。

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