毒液を出す虫の仲間
カミキリモドキ科Oedemeridaeの甲虫であり、カミキリモドキという和名は「カミキリムシによく似た虫」の意味です。はカミキリムシに似ていますが、前翅はカミキリムシに比べると軟らかく、軟鞘類と呼ばれることがあります。
日本には44種のカミキリモドキ科の昆虫が記録されていますが、そのうち皮膚炎を起こすのは約20種で、特にアオカミキリモドキ、キクビカミキリモドキ、イイロカミキリモドキが重要種です。
幼虫は朽ち木を食べて育ち、成虫は昼間花に集まる習性を持っています。皮膚炎の被害が出やすいのは夜灯火に飛来する走光性の強い種類です。アオカミキリモキは全国的に被害例が多く、体長1-1.5センチ、前翅は緑色、頭と前胸背は橙色です。
キクビカミキリモドキは特に北海道、ハイイロカミキリモドキは奄美・沖縄などに多く、ランプムシ、デンキムシ、ヤケドムシの別名があります。
毒液を出す虫の仲間