ヒラタチャタテはコナチャタテ科Liposcelidaeに属する世界共通の種であり、日本のコナチャタテ化で最も多い種類です。
成虫は体長1.0-1.3ミリ、淡褐色で腹部背面に暗褐色の横縞をもっています。翅が退化してしまった無翅のチャタテムシです。
屋内に生息して、乾燥食品、動植物の標本、書籍の糊などを食害するほか、好んでカビを食べます。野外ではわら束<たば>に多く、屋内においてもわら製の文化財に発生する頻度が高い種類です。
ヒラタチャタテのくらしで最も特徴があるのはつねにメスだけが存在して単為生殖で繁殖を繰り返すことです。