益虫・害虫と不快害虫の仲間
モンカゲロウはカゲロウ目<もく>Ephemeropteraのモンカゲロウ科Ephemeridaeに属し日本全土に分布しています。カゲロウ目<もく>の学名が「はかない命の昆虫」を意味するように、成虫になるとわずか1日しか生きていません。
成虫は体長20-25mm、体は全体黄褐色、透明な翅に紋をもつのが和名のいわれです。
幼虫は河川に生息し、成虫はいっせいに集団羽化して大発生する性質があります。大量発生はコウモリなどの怖い天敵への戦略です。
夜の8時頃、電灯に誘われて集まったカゲロウの大群が川沿いの道や橋の上に降り積もって雪景色のようになります。不快害虫とされるだけでなく、車のスリップ事故、自転車の転倒や交通渋滞を起こす実害もあります。
しかし、その一方、カゲロウの発生が多い年は豊年・豊作の端兆と考える地方があって「豊年虫」と呼ばれています。カゲロウ大発生の気象条件が豊年に結びつくのでしょう。
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