害虫辞典 日本昆虫学会会名誉会長 安富和男氏監修

オオスズメバチ

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世界最大のスズメバチで、体長は女王43~45mm、働きバチ27~40mm、樹液を吸うオオスズメバチ北海道から南は屋久島にまで分布しています。

巣は土中や樹洞中に作り、直径30~70mmの球形を呈し、巣材はヒノキ、スギ、マツなどの樹皮で褐色、縞模様があります。働きバチの数は300~500匹、オスバチは10~11にだけ現れます。

オススズメバチの餌はセミ、カマキリ、コガネムシ、イモムシ(蛾の幼虫)などの昆虫です。夏にはドウガネブイブイなどのコガネムシの成虫が主な餌であり、
細かく噛み砕いて肉団子にしたものを巣に持ち帰ります。また、ミツバチや他種のスズメバチの巣を襲い内部の幼虫や蛹を餌として巣へ運びます。

人に対する攻撃性はスズメバチ類で最も強く、巣に近寄るのは非常に危険です。被害は働きバチの数が増える秋季に多く発生します。

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